男子ゴルフ界の新たなスター? “アマの星”比嘉一貴

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 日本オープンでの石川遼、松山英樹の競演に久々に沸いた男子ゴルフ界。そして今、新たなスター誕生の予感に包まれている。

 スポーツ紙デスクの話。

「比嘉一貴(21)です。現在、名門・東北福祉大学の3年生で、松山の後輩にあたるアマチュア選手ですが、日本オープン選手権(10月13日〜16日)で、14位に入り、ローアマを獲得。『あの飛ばし屋は誰だ』と、話題になりました」

アマでのツアー優勝真近?(日本ゴルフ協会公式HPより)

 さらに快進撃は続いた。

「彼は翌週に開催されたブリヂストンオープン(20日〜23日)にも出場し、18位。2週連続でローアマに輝いたのです」(同)

 ゴルフジャーナリストの児島宏氏によると、

「なんといっても彼の武器はティーショット。300ヤードは飛ばします」

 身長は158センチと小柄である。それゆえ、見るものによりインパクトを与える。

「鍛え抜かれた足腰を軸に全身を回転させ、コンパクトなスイングでヘッドスピードを上げ、最高速度のタイミングでボールのど真ん中にミートさせている。このため曲がりも少ないのです。本人の努力もさることながら、持って生まれた才能を感じますね」(同)

 別のゴルフ関係者の話。

「比嘉は沖縄県うるま市生まれ。父親の影響で小学4年からゴルフを始め、6年で全日本小学生トーナメント優勝、中学時代にも日本ジュニア選手権で優勝するなど、才能はすぐに開花。本部高校時代は、あの宮里3兄妹を育て上げた彼らの父・優さんの指導を受け、ショットを磨きました。高校卒業後はプロ転向を強く目指していたものの、指の怪我で断念。大学進学を選んだのです。目標は米挑戦で、日本オープンの際には、松山から米ツアー事情を熱心に聞いていました」

 はるか先を行く松山は世界ランク10位。追っかけがいがある。

週刊新潮 2016年11月3日号掲載

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