阿部寛の「嗅覚捜査官」 NHK“輸入”のウクライナ版との違いは
“俺の鼻は間違えない”。
なんだか“私、失敗しないので”(テレビ朝日系「ドクターX」)に似ているような気もするが、10月22日にスタートしたNHK総合の新ドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」(土曜22時)のキャッチフレーズだ。
オリジナルを売って、リメイクを放送……
犬以上(?)の嗅覚を持つコンサルタントで“スニッファー”(嗅ぐ人)こと華岡信一郎(阿部寛)と人情派刑事・小向達郎(香川照之)とのコンビで事件を解決していく“相棒”もの。
NHKがパクったわけではない、とは業界誌記者。
「オリジナルはウクライナで2013年に放送された『THE SNIFFER』。世界60カ国以上が放映権を取得し、フランスなどでリメイク予定です。そこへ目を付けたのが、NHKエンタープライズの堀切園健太郎氏です」
「ハゲタカ」や「外事警察」など、映画化もされたヒット作の演出家である。
「芸達者な2人に加え、井川遥や吉行和子、初回ゲストには劇団ひとりなどキャストも豪華。セットや映像も凝っています」(同)
10月に発売されたウクライナ版DVDと見比べると、明らかに違うのは「鼻栓」。
オリジナルはプラスチック製だが、NHK版はゴツい金属製。これを豪快に鼻に突っ込むのが阿部チャン。
またオリジナルでは主人公の職業は私立探偵だが、DVDタイトルはドラマと同じ「スニッファー 嗅覚捜査官」。発売元はNHKエンタープライズである。オリジナルを売って、リメイクを放送……目端、いや鼻の利く職員がいるものだ。