ダブル不倫の日教組委員長に歴代委員長からも「もう辞めろ」 当事者たちの現在は…
「週刊新潮」報道により明るみに出た、日教組の岡本泰良(やすなが)委員長(56)のダブル不倫。お相手は夫と2人の子のいるホステス兼歌手の小谷彩花さん(44)=仮名=で、同時に、組合費での豪遊も明らかに。だが、岡本氏は説明責任を果たすことなく、雲隠れを続けたままだ。
さらに日教組本部で働く職員のひとりが打ち明けるところによれば、記事が出る前日に事務局の人間たちが集められ、“この中に取材を受けた人はいますか”との情報元探しも行われたという。
■「この期におよんで…」
日本教育会館
委員長に就任した3月18日の日教組臨時大会で、「社会的対話力の強化が必要だ」と力説しながら、自分の不祥事が明るみに出ると、社会との対話を一切拒む岡本氏。歴代の日教組委員長も、さすがに看過できないようだ。
「それぞれ家庭を持つ人間がラブホテルに2人で入ったこと自体、道義上、倫理上、道徳上、社会通念上、あってはならない。許されないことだと考えます」
とは、04年まで委員長職にあった榊原長一氏の所感である。
「出処進退を明らかにしたうえで、組合員にきちんと説明すべきだと思う。組合員であれば“ふざけんじゃねえよ”と思う人が多いでしょう。対外的にも説明責任を果たすべきです。仮にも全国の教職員組合のトップにいる方ですから、一般的に言えば、辞められるのではないかと思います」
08年まで委員長だった森越康雄氏は、
「私は岩手からの単身赴任で、ふだんはご飯を炊いておかずをスーパーで買って、質素にやってました。愛人なんて作ったらカミさんに殺されます。派手に飲み歩いているのが本当なら、けしからん話で、辞めることも必要かもしれんね」
そう語ったうえで、このように提案する。
「もし今、私が幹部だったら、まずお金の使い方が適切なものかどうか、徹底的に洗い直し、全国の組合員は相当に動揺しているだろうから、一刻も早くメッセージを出して、安心させると思います。もし本当に執行部のなかで犯人探しなんてしているとしたら、この期におよんでそんなことに奔走する組織とは、どういう体質なんでしょうね」
■「辞めろということです」
続いて、12年に委員長を退いた中村譲氏は、
「本当に残念で、驚いています。びっくりですね」
と、こう話す。
「岡本さんは私が書記長のとき、連合大分から大分県教組の推薦で来られたはず。最初はどちらかというと堅物で、金や女の話は全然聞かなかった。酒が強く、声が大きく、押しが強くて、現場の先生というより労組の臭いが染みついた人でしたね。現場の先生の感覚では“オレたちのカネを流用している”という声は、当然出てくるでしょうね」
そして、岡本氏にメッセージを突きつける。
「やっぱり“諭旨届”でしょう。辞めろということです。僕はそれがいいと思うね。あれだけ写真が出てしまったらしょうがない。岡本さんが個人でやったことは、個人で責任を取るべきなのは、はっきりしていますね。ただ、組織自体にそういう土壌があったわけで、組織も反省し、襟を正すべきだと思いますよ」
一方、中村氏の後を継いだ加藤良輔前委員長は、
「教職員共済の理事長職にあるので、歴代委員長とは立場が違う」
と断ったうえで、語る。
「『週刊新潮』が発売された10月13日、日教組OBの集まりがあって記事のことが話題になりました。私が委員長のとき、岡本さんは書記長でしたので、私の指導、監督不行き届きであった旨、頭を下げました。清水書記長には、この件の真相究明と今後の対応を日教組としてきちんとするように、そして、こういうときこそ組織の自浄力が問われるんだ、と話しました」
むろん、動揺は日教組の上部団体である連合にも広がっている。さる連合幹部が述懐するには、
「加藤委員長時代、加藤さん側と、書記長の岡本さんの双方が連合に来ては、それぞれの悪口を言っていました。だから、岡本さんが委員長になるとわかると、連合内部に“あんな男を委員長にして大丈夫か”という声が上がりました。そもそも、人事、予算、情報の権限が集中する書記長職に岡本さんを8年も置いておいたのが問題。どんなに清廉な人間でも腐ります」
そこで、連合の神津里季生(りきお)会長に尋ねると、
「事実関係がはっきりしていない段階では、日教組の今後の動向を見守るしかありません」
との答え。裏返せば、記事が事実なら責任は免れない、という意味だろう。
■不倫相手の彩花さんは…
すっかり四面楚歌の岡本委員長だが、連絡をとった人によれば、「辞める気はなさそう」だという。
日教組が定める「教師の倫理綱領」には、
〈教師は親たちとともに社会の頽廃とたたかい、新しい文化をつくる〉
とある。岡本氏はじゅうぶん頽廃しているが、飲んで、歌って、不倫して、という「新しい文化」をつくっているから許される、ということだろうか。
一方、不倫相手の彩花サンは沈んでいる。
「岡本さんのかわりに弁護士から連絡があって、どんな取材を受け、どういう経緯で答えたか聞かれました。岡本さんからは全然連絡がないし、電話もつながりません。私はもう、なにもかも奪われた状態です。職も失い、これまで培ってきたすべてを(失った)。本当に八方ふさがりで、私はもうだれからも助けてもらえないんです」
もてあそんだ女性が苦境にあえいでいるのは無視し、自分は地位に執着する岡本氏は、日教組委員長である前に、男として、人間として、つくづくクズである。
■問われる組織の自浄力
だが、日教組に、岡本氏への取材を申し込むと同時に質問状を送っても、岡本氏は相変わらず姿をくらましたままで、丹野久国際部長兼広報部長からは、
「質問を検討した結果、お答えしません」
と、腐った組織に似つかわしい返事が寄こされた。
幹部クラスの関係者が言うには、
「人事を決めるのに必要な中央執行委員会も、臨時大会も、委員長に招集権限がある。組合費の私的流用などがあった場合、査問委員会を開く規定もありますが、それも委員長しか招集できません。そもそも、委員長があんなことになるなんて、組織的に想定されていないんです」
とのこと。だが、加藤前委員長が言う。
「手はあります。県でも市でも単組レベルから、中央執行委員会に臨時大会の開催を求め、そこで委員長の解任動議を出せばいい。その意味で、日教組全体の自浄力が問われています」
特集「歴代委員長から『もう辞めろ』の大合唱 ラブホで不倫『日教組委員長』放蕩三昧の検証」より
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