強姦事件を握りつぶした慶応大学、被害女性の母の憤り 「加害学生は退学を」
慶応大学「ミス慶応コンテスト」中止の裏には、主催サークル「広告学研究会」メンバーによる強姦事件があった。
被害にあった女子大生・京子さん(仮名)の告白によれば、9月2日に男たちは神奈川県葉山町の合宿所に彼女を呼び出し、テキーラを飲むのを強制。前後不覚になった彼女を凌辱した上、その様子をスマートフォンで撮影し、尿をかけるなどの行為を行ったという。翌朝、目を覚ました京子さんは逃げ出し、救急車で搬送された。
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強姦事件を握りつぶした慶応大学
京子さんから事件の一部始終を聞いた母親は、
「9月4日に慶応大学に電話したのですが、日曜日で繋がらず、5日になってようやく学生部の方と連絡が取れた。事情を話すと、“お嬢さんから話を聞きたい”と言うのでまずは娘が説明に行きました」
ほどなくして電話をかけてきた学生部の担当者はこう言ったという。
「お嬢さんから聞きましたけど、どうしますか?」
それを聞いた京子さんの母親が憤慨したのは言うまでもない。
「私は“どうしますかじゃなくて、私も話をしに行きます”と言って、6日に慶応大学に向かった。しかし、娘が何をされたのかを必死に説明する私に対して、学生部の担当者らはこう言ったのです。“我々は司法機関ではないので、まずは警察に届けて下さい”と」
■「退学してほしい」
性的暴行の被害を訴える京子さんに対するフォローはほとんどなく、真摯に調査する姿勢も見せず、ただただ“警察に行け”の一点張り。異常な対応だが、その理由は10月4日、塾長名の告示によって明らかになる。そこで触れられていたのは未成年への飲酒強要という事件の一断面のみで、京子さんが陵辱された事実は「なかったこと」にされていたのだ。これでは、事件の真相を握りつぶした、と批判されても仕方なかろう。
9月2日に起こった「事件」とその後の対応について慶応大学に聞くと、
「今回の処分は適正なものと認識しております」
京子さんの母親が言う。
「警察にはすでに話はしてあり、現場検証にも立ち会いました。弁護士にも相談しており、加害学生には退学してほしいと思っていますが、慶応大学の対応には、本当に失望しています。このような事件が起こってしまった責任は、大学側にはないとでもいうつもりなのでしょうか」
「週刊新潮」の報道を受け、大学は10月12日に「『広告学研究会』の解散命令に関わる一部報道について」との見解を発表。そこでは「可能な限りの調査を行ったが事件は確認できなかった」「捜査権限のある警察等において解明されるべき」といった文言が並ぶ。
あらゆる意味において、慶応大学の威信は地に墜ちたのだ。
特集「『ミス慶応』サークル解散理由は未成年飲酒に非ず! 被害者が告発! 『慶大女子学生』テキーラ陵辱を握りつぶした慶大」より
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