羽鳥慎一、裏番組で“夫婦対決” 再婚相手は「べっぴんさん」脚本家

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「お互いに相手をつねりながら暮らしているのだ」と藤沢周平は主人公に語らせている。出し抜いたり、本心を偽ったり、生き馬の目を抜く浮世たる芸能界の主戦場のひとつが、朝の時間帯。何の因果か、テレ朝で冠番組を構える羽鳥慎一(45)の再婚相手が、NHK朝ドラの脚本家だったので……。

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 10月3日に始まった「べっぴんさん」の舞台は、戦前の神戸・山の手。繊維商社を興した父のもとに生まれたヒロインが、戦中戦後の苦難を潜り抜け、友人らと子供洋品店を立ちあげる。子供服メーカー「ファミリア」創業者に関する立身出世の物語だ。

 初回視聴率は21・6%と上々の辷(すべ)り出しを見せた番組の脚本を担当するのが、渡辺千穂女史(44)。裏番組「モーニングショー」MCのフリーアナ・羽鳥慎一の令室である。芸能関係者によると、

「渡辺さんは都内の女子大を卒業後、OLをしていました。20代も後半に差し掛かった頃にモノ書きを志し、2002年に伊藤英明主演『天体観測』で脚本家デビューしたのです」

 以降、新垣結衣「パパとムスメの7日間」、沢尻エリカ「ファーストクラス」などの脚本を担当し、キャリアを積んできた。とはいえ、

「代表作はまだ見当たりません。前作の『戦う!書店ガール』の平均視聴率が4・7%と歴史的な低さを記録し、全10話を待たずに打ち切られたこともありましたね」(同)

美男美女夫婦が表裏で向かい合う

■「猫が観ていたって」

 羽鳥は日テレを11年3月に退社し、翌月からワイドショーのMCに就いた。元キャビン・アテンダントである前妻との離婚が成立するのは12年5月のこと。相前後して知り合った渡辺氏との仲をあたため、14年8月にゴールインし、今年1月には愛娘を授かっている。

 テレ朝関係者のひとりによると、

「『1強』状態にある朝ドラと民放のワイドショーは、押しなべて不倶戴天の敵。だから、今年早々に渡辺さんが朝ドラを担当すると発表されたときから、“本気なの? なんで旦那の足を引っ張るの?”という声が少なくなかった」

 そればかりではない。一連の「豊洲新市場移転問題」追及が視聴者に受け、平均視聴率で民放トップに躍り出たのが9月第3週のことだっただけに、この関係者が口先をすぼめ、怨嗟めいた言葉を吐くのもわからなくはない。ともあれ、肝心のドラマはというと、

「新しいもの、見なければいけないものが何一つない」

 とコラムニストの林操氏。

「戦前から戦後の女の一代記なら『ごちそうさん』や『とと姉ちゃん』、経済人として成功を収める点では『あさが来た』が既にある。また、疎開先でいびられて辛い思いをする“おしん的展開”もちゃんと用意されています」

 ならばと、当の橋田壽賀子さんに朝ドラ評を聞くと、

「あら、そうなの。でも、私自身が脚本を書くことはないだろうから、朝ドラには全然興味がないです」

 もっとも、

「とりあえずテレビをつけているお宅が13〜15%はあり、猫が観ていたってそれくらいの視聴率はあるということ。その数字を失うまでの危うさはない」(林氏)

 朝ドラ終了の来春まで、一喜一憂の風が家庭内を巡ることには違いない。

ワイド特集「答えは風に舞っている」より

週刊新潮 2016年10月27日号掲載

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