松山英樹、日本オープン初V 感銘を受けた“パーマーの遺訓”

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 ツアープロ諸君、松山英樹(24)を見習うべし!

 埼玉県・狭山GCで開催された日本オープン(優勝賞金4000万円)は、松山が2位・池田勇太らに3打差をつけて初優勝を果たした。

 今季国内初参戦でいきなりぶっちぎりの優勝。翻って国内の連中の不甲斐なさが嘆かわしいが、世界ランク13位の松山に対し、国内勢は池田の58位が最上位。力の差はもはや問題外だ。

 むしろ問題は、プロとしての心構え、である。

 説明しよう。

 国内男子ツアーはここ数年、観客もスポンサーも減っている。ただ、女子ツアーがそうではないことから、必ずしもファン人口が減ったとは言い切れない。

 いや、男子プロを見たいファンは減っていない。その証拠が今回の日本オープンだ。初日の木曜日に大会史上最多となる1万人超の観客を集めただけでなく、4日間通しても史上2位の4万5257人を動員した。

日本オープン初V

 米国を本拠とする松山と石川遼が久々に揃い踏みしたのが主因なのは確かだが、

「ラウンドを終え、インタビューを終えた彼らの姿を見て、なぜ国内ツアーが不人気なのかがよくわかった」

 とスポーツ紙記者。

「松山は連日、即席のサイン会に応じていました。“この1週間で5000枚書いた”という本人の弁はさすがに盛り過ぎですが、凄い数の客を捌いていたのは確か。なんでも、向こうでアーノルド・パーマーの追悼番組を観て、“ファンサービスが嫌ならプロゴルファーを辞めろ”との彼の言葉に感銘を受けたそうで」

 石川も積極的にサインに応じていたという。一方、国内ツアープロの面々は、

「サインをねだる客の前を素通りするプロが多かった」

 まず隗(かい)より始めよ。

週刊新潮 2016年10月27日号掲載

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