山縣亮太、岩手国体100メートル準決勝を棄権したウラ事情

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 問題。10月7日の銀座パレードに姿を見せなかったリオ五輪メダリストは誰でしょうか?

 答えは8人もいる。

 海外で試合中の卓球選手(水谷隼・伊藤美誠)や水泳選手(金藤理絵・瀬戸大也・江原騎士)に、楽天ジャパンオープンを戦っていた錦織圭。そして、陸上400メートルリレー銀メダルメンバーも、実は4人のうち2人が欠席していた。

棄権した理由は共に…

 山縣亮太(24)とケンブリッジ飛鳥(23)である。

 むろん遊んでいたわけではない。共に、8日に予選がある岩手国体の100メートルにエントリーしていたのだ。

「事実上の今季ラストレース。もちろん狙うは“日本人初の9秒台”でした」

 とは大手紙陸上担当記者。

「桐生祥秀(20)を含めた有力3選手中、“初9秒台”への意気込みが一番強いのは山縣。半月前の大会で10秒03と絶好調で、やる気満々でした。ケンブリッジはパレードに出たくて、かなり悩んでいましたが、“山縣に先を越されたくない”という思いが勝った。彼の場合、所属会社の会長に“初9秒達成なら1億円ボーナス”というニンジンをぶら下げられてますしね」

 だが、パレードを蹴ってまでエントリーしていたレースを彼らは棄権した。理由は共に“体調不良”。

「ケンブリッジは前日から腹痛を訴えていて、まあ嘘じゃないでしょう。でも、予選を走ったのに準決勝を棄権した山縣はマユツバ。実は、当日の天候はすごく寒くて、水溜りができるほど雨が降っていた。つまり9秒台は不可能な環境でした。表向きは“太腿に張り”ですが、さすがに国体で“雨だから走りません”とは言えませんからね」

 9秒台――出そうで出ない“出る出る詐欺”。こんな調子で来年もまた……。

週刊新潮 2016年10月20日号掲載

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