死亡50人を不審に思わない大口病院 院長の評判と終末期医療の現状
日々人の死に接するのは医師の定めである。ましてや終末期医療の現場ともなれば、「慣れ」もあるだろう。それでも、3カ月で50人もの患者が亡くなっているのを不審と思わなかったのだろうか。点滴殺人事件が起きた「大口病院」の院長は、異常を感知しなかったというのだが……。
***
被害者の八巻信雄さん(88)が亡くなる前、大口病院ではエプロンが切り裂かれたり、カルテの紛失が起きたりしていたことはご存じのとおり。また、8月にも飲み物に漂白剤が混入されたという告発メールが横浜市の医療安全課に届けられていた。...