ロッテ「サブロー」にDeNA「三浦」…引退“生え抜き”の価値

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 生え抜き――二人を語るうえでのキーワードだ。

 ロッテのサブロー外野手(40)、DeNAの三浦大輔投手(42)が相次いで引退を表明した。

引退後の第二の人生は(イメージ)

“ハマの番長”こと三浦は、高田商から1991年にドラフト6位で大洋ホエールズに入団。以後25年間、横浜一筋を貫いた。

「そんな三浦も、2008年オフにFA宣言し、阪神が獲得に乗り出しました」

 と大手紙デスクが語る。

「だが彼は“強いチームを倒して優勝したい”と残留表明。正直言って以後の成績は振るいませんが、ファンの眼差しは温かかった」

 PL学園から1994年にドラフト1位でロッテマリーンズに入団したサブローは、“ほぼ”生え抜きだ。

「2011年6月末、巨人に電撃トレード。背景には、当時のフロント幹部との確執があったとされています。ところが、半年後のオフにフロントが一新すると、サブローはFA宣言して、ロッテに舞い戻った」

 巨人はわずか154日の在籍だったが、

「カネ目当てで巨人に移籍する選手が多いなか、彼は冷たい仕打ちにもめげず“ロッテ愛”を貫いた……ということで、ファンからはむしろ生え抜き以上の評価を得たのです」

 9月25日の引退試合は全席が前売り完売。サブローは、4番DHでスタメン出場し、9回、伊東監督の粋な計らいで左翼、次いで右翼を守り、ファンとの別れを惜しんだ。

 さて、そんな二人の“第二の人生”はどうなるのか。

「一般的に“生え抜き”は、選手時代の収入が低い反面、セカンドライフが厚遇されます。三浦は数年後、横浜史上数少ない“生え抜き監督”になるのでは? サブローは、“GMになりたい”というのが本人の希望らしい。監督職は“敬愛する井口資仁(41)に譲る”と。重光オーナー代行にも可愛がられていますし、実現の可能性はあると思いますよ」

 これからが稼ぎ時である。

週刊新潮 2016年10月6日号掲載

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