藝大生の必需品 最後の秘境「東京藝大」探検記(2)

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 上野の森の奥深くにたたずむ東京藝術大学は、日本でただひとつ、音楽と美術の学部をあわせもつ大学である。そこに棲息するのはアートに人生を賭ける「芸術家の卵」たち。

 彼らの姿を生き生きと描き出したノンフィクション『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』の著者、二宮敦人さんは、取材を重ねる中で、学生たちの持ち物にも着目したそうだ。

■口の怪我は「捻挫のようなもの」

「必需品ってありますか、と毎回聞くようにしていたんです。...

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