豊洲の盛り土とコンクリ空洞、コスパ対決は
〈コンクリートの箱を埋め込むことで、市場(の建物)を支える。その方がずっと安くて早く終わるんじゃないか〉と発言していたことが明らかとなり、一躍、渦中の人となったのが、石原慎太郎元都知事である。
土壌汚染対策にかかった費用は約850億円。途方もない額には件(くだん)の盛り土のお代が含まれるが、ここで先の「石原発言」を疑問に思う読者もいるだろう。なぜ自然由来の土よりも、人工物のコンクリートの方が安くなるのか――と。
まずは、福島の土壌除染に携わる広島国際学院大講師・佐々木慧氏の解説を聞こう。...