小渕優子、観劇会を復活 政治資金問題から2年

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 彼女の沈黙が雄弁なのは、あの一件が尾を引いていることが透けて見えるからだ。政治部記者が言う。

「明治座観劇会を巡る政治資金問題からまもなく2年、小渕優子衆院議員から十分な説明がなされたとは言えません。ですが、12日、都内で開かれた群馬選出の笹川博義衆院議員のパーティーに姿を見せましてね」

いつ沈黙を破るのか

 そこでこんなシーンが目撃された。

「笹川議員の父である笹川堯元自民党群馬県連会長が話しかけていました。一連の問題について叱責されているのか、小渕さんは神妙な顔で俯(うつむ)いていました」

 当の笹川氏に聞くと、

「挨拶程度で、叱責なんてしていませんよ。ただ、有罪となった秘書の執行猶予が明けるまでは、おとなしくするしかないと言っています。だから、彼女は役職についていないでしょう。県連会長に推す声もあったけど、本人は断りました。一方で、政治活動は大いにやればいい。観劇会も経理をはっきりすれば、それ自体は悪いことじゃないんだから」

 このパーティーの同日、実は観劇会が復活していたのだ。参加者の話。

「1000人がバスに分乗し、明治座の公演に行きました。参加費は以前より3000円値上がりして、1万5000円。開演前に小渕さんが登壇されて、“この度はご迷惑をかけて申し訳ありません。でも観劇会が復活できて嬉しい”と挨拶をしていました」

 だが、先の記者が言う。

「今でもマスコミのいる場には近づかない。パーティーで記者が多く来ると、質問されるのが嫌なのか、わずかな滞在時間で帰ってしまうのです。国会でも存在感が全くありません」

 政治家の禊(みそぎ)に必要なのは、観劇会ではなく、沈黙を破ることである。

週刊新潮 2016年9月29日号掲載

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