「都議会の闇ってどんな闇?」おときた駿都議に中川淳一郎氏が斬りこんだ夜

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■おときた都議に聞いてみよう

 小池百合子氏の知事就任後、都政の話題が尽きることがない。新聞、テレビ、ネットでは連日、築地市場の豊洲移転問題を取り上げ続けている。
こうした都政の問題点について、ロジカルかつ明確な解説を速射砲のようなテンポで繰り出すことで、最近、各メディアに引っ張りだこになっているのが、おときた駿都議会議員。
 そのおときた氏をゲストに招いたタイムリーなトークイベント「音喜多さん、東京都議会どうなってるの!?」が、26日に開催された。神楽坂 la kaguにて開かれたこのイベントは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏の新刊『バカざんまい』刊行を記念してのもの。政治家、キャスター、コメンテイターから一般人まで、ありとあらゆる「バカ」を爽快に斬った同書では、先の都知事選についても触れており、中川氏の都政への関心の強さが窺える(ちなみに、俎上に上げられたのは主に鳥越俊太郎氏)。 
 その中川氏が、「都政のバカについて教えて欲しい」とおときた氏に呼び掛けたことから、今回のイベントが実現したというわけだ。2人の対談は、中川氏が都政に関する素朴な疑問を率直にぶつけ、それにおときた氏が答える形で進められた。その一部をご紹介すると――

■議長はなぜあんなにエラそうだったのか?

中川「小池都知事が登庁した時に、握手を拒否した議長がいましたよね。あの人はなぜあんなにエラそうだったんですか?」
おときた「都議会議長というのは、とても都議会議員の中ではエラいことになっているので、勘違いしていたことや、また『ナメられたらいかん』といった気持ちもあったんでしょうね。それともう一つ、あの方は68歳ですが、それでも自民党の中では“若手”なんですよ。だから、下手に小池さんと仲良くしたら、上の人に叱られる、という気持ちもあったのではないでしょうか」

中川「小池都知事が知事給与を半額にすると言っていますが、都議会議員たちはどう受け止めているの?」
おときた「本当に半額になれば、知事の年収が1500万円になって、都議会議員の1700万円よりも下になってしまいます。困ったな、と思っている人も多いでしょうね」

■都議会の闇って何?

中川「“都議会のドン”って本当にいるんですか? 闇って本当にあるんですか?」
おときた「あります。有名になったドンの方は落選中も自民党東京都連の幹事長をつとめていました。そもそも選挙民に選ばれていない人が、都政の重要なことを決めていたこと自体、異常でしょう。
 また、都議会には警察・消防委員会というのがあるんですが、ここには都議の重鎮が入っています。不思議なことに、なぜかこの委員会には都議会議員が突っ込んだ質問をしてはいけない、という不文律があるんです。そのため、他の委員会とは異なって、いつも5分くらいで終わる。当然、チェック機能なんか働いていません。
 ところが、ごくたまにその不文律を破ってしまう議員がいると、そういう人はなぜか次の選挙の時に、公職選挙法の問題を指摘されたりするんですよね……。ドンの方は、選挙中にビール券を配ったりした件でもお咎めなしで済んだりしたんですから、不思議な話です」

 これ以上にディープな話も飛び出したが、ここでは割愛。
 おときた氏は今後も小池都知事と協力して都政の闇を追及していく予定とのこと。また、中川氏も「どんどんバカ都議を攻撃していくつもり」とのことなので、双方のさらなる活動に期待したいところである。

デイリー新潮編集部

2016年9月28日掲載

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