築地は衛生的だったのか 咥え煙草、ネズミの大群…

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築地市場の本マグロ(イメージ)

「東京都は、我々にベンゼンなどで汚染された魚を提供させようと言うのか」――。これは豊洲移転に反対する業者らの主張の一つだ。非科学的な杞憂にすぎぬが、ではそもそも築地が衛生的だったと言えるのか。ある仲卸業者が実態を明かす。

「ベンゼンで騒いでいますが、これは煙草の副流煙にも含まれています。築地で魚を扱う人たちには喫煙者が多い。咥(くわ)え煙草をしながら、ターレ(運搬車)に乗って仕事をしている者もいます。そういう連中は大半がポイ捨てですよ」

 しかも築地では魚が外気に晒されている。これ自体、衛生国際基準に照らせば、あり得ないことだという。

「だから、外国人観光客がマグロに手を触れて、記念撮影なんてことができてしまう。中国人観光客の中には、場内で立ちションをしている奴もいます。築地は不衛生極まりない」(同)

 30年近く仲卸業者として働く男性もこう語る。

「自分はトイレの汚れが気になる。トイレ内には水溜めがあって、用を足した後、長靴の汚れを水で流すよう促されています。しかし、ほとんどの者がトイレの汚水に触れた長靴のまま、場内を歩き回る。その地面の上をマグロなどの商品が引きずられていくわけです」

 さらに衝撃の事実がある。

「築地には大量のネズミが潜んでいる。ここに住みつき、魚をエサにしているのは間違いない」(同)

 この点、ほぼ毎日のように築地に通う寿司職人も、

「普段、場内に人が多い時はネズミも出てこない。しかし、市場が休みの日に所用で築地場内に入った時、驚愕しました。ネズミがたくさん出てきて、運動会のように走り回っていたんです」

「特集 地下に溜まった怪しい強アルカリ水! ピラミッドより謎多き豊洲の巨大建造物! 意味不明が多すぎる『豊洲のパンドラ』20の疑問」より

週刊新潮 2016年9月29日号掲載

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