「蓮舫」新代表、戦犯幹事長を起用のワケ 党内は混乱必至
割れんばかりの拍手……で迎えられるはずだった。国政選挙で4連敗中の民進党が新しい“顔”に選んだ蓮舫氏(48)。初の女性代表に、“若さ”、テレビ向きの容姿と、一見ピカピカに見える彼女を待ちうけているものは……。
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民進党が新しい“顔”に選んだ蓮舫氏(48)
1987年、蓮舫氏がまだ20歳になるやならずの頃のこと。男性誌「GORO」で、あの田代まさしと以下の「パンツ談議」に興じたのは、本人にとってはきっと隠したい過去であろう。
「ハイレッグはキライなんです。色はピンクが多いですね。横がヒモのくらいは持ってますけど」
「そのヒモのヤツで男を誘惑しちゃうんだな、コノ」
「そんなことしません。わたし、マジメですから」
「あれって手入れが大変じゃない?」
「エッ、大丈夫ですよ。ギリギリで大丈夫だった」
むろん若き日の発言をうんぬんするつもりはない。強調したいのは、その後の彼女の出世の見事さである。ムダ毛の処理について熱く語っていたクラリオンガールは、それから30年近い歳月を経たこの9月15日、野党第1党のトップに上りつめた。憲政史上、女性としてその地位に立ったのは、故・土井たか子さん以来2人目の快挙である。
「自己顕示欲が強い人だと思います」
と辛口評価の精神科医・片田珠美氏も、
「美貌で、青学卒の高学歴に加え、夫と子ども2人の家庭を持ち、出世も果たした。つまり“すべて”を手にしたことは間違いない」
と一方で認める蓮舫代表。
むろん、政治手腕より“選挙の顔”としての起用であることはわかるけれど、齢48の若さでの就任だから、誰もがその航海に幸あらんと思うのは当然である。
■“泥船”
ところが、だ。
「党内で既に新執行部は“泥船”と言われています」
と内情を明かすのは、民進党のさる代議士だ。
「それを象徴したのが、代表選の翌日に行われた両院議員総会です。勇んで行ってみたら、半分以上は欠席。空席だらけの部屋にまばらな拍手が響く冷え切った会でした。前日、急に招集されたとはいえ、ありえない参加者数で、党内の新体制への“熱のなさ”を物語る光景でした」
新代表は出鼻から大恥をかかされたワケだが、そこには何があったのか。
「もちろん、二重国籍の問題への反発でしょう」
と憤るのは、民進党の別の代議士だ。蓮舫氏が、代表選の最中、日本に加え、台湾の国籍も保持していると指摘され、最終的にそれを認めたのは、周知の通り。
「それ自体は単なるミスであったのかもしれない。しかし、党員・サポーター票の締め切り前日の12日までは“わからない”などと言いながら、その後に発言が翻ったのは明らかに国民の不審を招いた。総会に出席すれば、その説明を認めたことになり、有権者に顔向けできなくなりますからね」
■仲間がいない
それに加え、同僚たちの足を遠のかせたのは、その日の朝刊各紙に掲載された〈幹事長に野田(佳彦)前首相〉の見出しであった。
「野田さんと言えば、政権転落時の首相で、下野の最大の戦犯とされる人。そんな人をNo.2にすれば、党内の反発は免れませんし、世間にも古い民主党のイメージを与えてしまうのは必至。これに驚いたのが、蓮舫さんの支持に回った細野(豪志・元幹事長)さんです。総会前に党本部に出向き、“本当に大丈夫か?”と再考を促し、却下された後もなお電話で説得しましたが、それでも彼女の決意は固かった」(同)
むろん、聡明と言われる蓮舫氏のこと。前首相を用いるデメリットくらいわかっていたはずである。しかし、
「蓮舫さんは党内に信頼できる同志が数えるほどしかいないのです。彼女は参院議員に当選した後、労組系で固める幹部たちを嫌ってきましたし、一方の幹部たちも目立ちたがり屋の彼女を遠ざけてきた。そのため、役職を与えられることもなく、必然、所属の野田グループくらいにしか仲間がいないのです」(同)
戦犯幹事長の起用は止むを得ない選択だったというワケだ。しかし、それによって、「振付師」の存在がより鮮明になったばかりか、“政治センス”にも大きな疑問符が付けられた。
「これでは、いつ蓮舫さんに向けて後ろから鉄砲を撃つ人が出てきても不思議はありません」(同)
党内は混乱必至の情勢だというのである。
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