女子ゴルフ・鈴木愛、勝利の秘訣は“早起きしない”?
ゴルフ場(イメージ)
年に4試合ある国内ゴルフツアーのメジャー大会。それがなんとここ2年間、外国人の優勝が続いていた。その“あわや8連敗”を阻止したのは、くしくも2年前の“最後の日本人優勝者”、鈴木愛(22)だった。
北海道の登別CCで行われた今季メジャー第2戦「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」。この大会の一昨年度覇者である鈴木は、前々週の「ニトリレディス」、前週の「ゴルフ5レディス」とも、最終日首位発進ながら逆転負けを喫していた。
「いずれもショットは上々でしたが、勝負どころでパットを外しまくってました」
とツアー記者が語る。ただ、念のため申し添えると、彼女はパット部門ランキング1位。本来は巧いのだ。
今大会最終日、鈴木は首位から5打差の4オーバー10位でスタートした。
「フェアウェイを極力狭め、ラフを伸ばしに伸ばしたタフなセッティングで、上位陣がスコアを崩すなか、鈴木は69で回って、逆転優勝を飾りました」
最終日アンダーパーはたった6人。鈴木の4日間合計つまり優勝スコアは1オーバーだった。いかに難コースだったかが窺えよう。
「鈴木はこれが通算3勝目ですが、うち2勝がメジャー。ショットの正確性が持ち味なので、厳しいセッティングのメジャーが自ずと好成績になるのでしょう」
もっとも、メジャーに勝つ秘訣を問われた鈴木は、
「早起きが苦手なので。3日目以降も頑張れば遅いスタートになるので、遅いスタートになるために頑張れるのが秘訣です」
たしかに、参加選手が多いメジャーは遅い組が通常より増えるが、その差は僅かだし、前日の上位者が遅い組になるのは、通常の3日間大会とて同じこと。だいたい、プロゴルファーのくせに朝が苦手って……。
ま、多分に勘違いではあるのだが、勝ちは勝ち、だ。9月末からの日本女子オープンも頼むよ、愛ちゃん。