江角マキコ、布袋寅泰も出資したファンド詐欺 約60人から113億円

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 芸は身を助けはしなかった……。猛暑と台風が立て続けに襲い掛かった今年の異様な夏の締めくくりに、異様な「詐欺被害人脈」が浮き彫りとなりつつある。生き馬の目を抜く芸能界で身を立ててきた歴戦の有名人たちが、こぞって投資詐欺に引っ掛かっていたのである。

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今年50歳を迎える江角マキコ

 件の投資詐欺とは、「クエストキャピタルマネージメント(以下クエスト)」なる都内の投資コンサルタント会社が、約60人の出資者から運用実態のないファンドに計113億円超の金を出資させていた、というもの。社長の松井直幸(47)らが逮捕されている。出資者の中には、あのGACKT(43)もおり、所属事務所も出資と被害があったことを認めた。

 しかし、クエストのファンドの「芸能界汚染」はこれに留まらないのだった。

「当局の家宅捜索によって、複数の有名芸能人が今回の詐欺被害に遭っていることが分かっているようです」(大手メディアの社会部記者)

 その気になる固有名詞を、別の捜査関係者が耳打ちする。

「ひとりは布袋寅泰(ともやす)だ」

 現在54歳の布袋といえば、氷室京介らと組んでいたロックバンド「BOOWY」が、解散から30年近く経とうとしている今なお、多くの熱狂的ファンを持つ伝説のバンドとしてその名を轟かせている。ソロとしても、布袋は後に「略奪婚」と相成る歌手の今井美樹の名曲「PRIDE」を作詞作曲するなど、こちらも「一流」の音楽家として芸能界に君臨してきた。そして、

「もうひとりは江角マキコ」(同)

 今年50歳を迎える彼女は、「ショムニ」等のヒットドラマに出演し、人気女優兼バラエティ番組のレギュラーとしても活躍。だが、子ども同士が同じ小学校に通っていた長嶋一茂の自宅の壁に、「バカ息子」と落書きするようマネージャーに命じていたと14年に報じられ、大騒動を巻き起こしたのは記憶に新しい。この騒動後、彼女の露出は減り、目下休業の憂き目に遭っている。

■布袋、江角の回答は…

 GACKT、布袋、江角。並みいる「一流」たちがこぞって詐欺ファンドに出資……。彼らのファンにとっては目を背けたい情報に違いないが、布袋のマネージャー氏に聞くと、

「出資は事実です。資金は回収できていません。今ちょうどアーティスト活動35周年ツアーを回っているところでして、このタイミングで何とも……」

 と、バツが悪そうながら、GACKT同様に出資および元本未回収を認めた。

 そして江角も、

「親しい知人の誘いで出資したことは間違いありませんが、詳しいお話は差し控えさせていただきます」(代理人弁護士)

 各人、出資額は明かさなかったが、逮捕された松井らは約60人から計113億円集めたわけで、単純計算でひとりあたり1・8億円となる。

 警視庁関係者がひとりごちる。

「まあ、GACKTと布袋は、ともに『(元)ビジュアル系歌手』と言えるよな。そして、布袋は江角に曲を提供したことがある上に、彼女が出演したファッションショーを観に行き、その後、ふたりでバーで飲んだりして、ハグするほどの『親密』な間柄だそうだね」

 ちなみに、

「松井はロン毛で、バンドマン崩れのような風貌でした」(被害者のひとり)

 芸能の世界で口を糊してきた彼らは、一体何をクエスト(探求)していたのだろうか。少なくとも、芸の真髄ではなさそうである。

「特集 113億円集金で逮捕された投資詐欺の芸能界人脈 『布袋寅泰』『江角マキコ』と自宅売却の一流芸能人『GACKT』の大損」より

週刊新潮 2016年9月22日菊咲月増大号掲載

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