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フランス、ベルギー…EUはなぜテロの標的にされるのか 広岡裕児(ジャーナリスト)
3月22日、ベルギーの首都ブリュッセルで発生した、IS(イスラム国)の自爆テロ。34人が死亡し、200人以上が負傷した。昨年秋のパリに続いて起こった、この欧州の悲劇。その根源に潜むものとは何なのか? 40年以上にわたって欧州を取材し続けたジャーナリストの広岡裕児氏が緊急寄稿。広岡氏は、この3月に最新情報を盛り込んで『EU騒乱 テロと右傾化の次に来るもの』(新潮社刊)を上梓したばかりである。
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パリの連続テロから4か月、こんどはブリュッセルがISの攻撃に曝された。...
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薬物乱用少女は「手の掛からない子」だった――家裁調査官があぶり出す真実
前回に続いて、家裁調査官の手掛けた事件を見てみよう。
家裁調査官は、捜査権や逮捕権などは一切持たない。地道な調査と、当事者とのカウンセリングだけを「武器」に、様々な問題の解決に当たるのだ。
相手が未成年の場合は、保護者とも面接をして問題の所在を明らかにしていく。
長く家庭裁判所調査官を務めた村尾泰弘氏村尾氏の新刊『家裁調査官は見た――家族のしがらみ』をもとに、薬物乱用少女のケースを紹介しよう。
マキコ(仮名)は17歳の少女だ。薬物を使用しながら自動車を無免許運転していた。...
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