建設費1700億円のNHK新センターに「受信料の取り過ぎ」の指摘
みなさまのNHKが、東京・渋谷にある放送センターの建替計画を発表した。
「昨年、総工費3400億円が高すぎると批判され白紙撤回。あらためての発表で、想定建設費は1700億円になった」(放送記者)
いきなり半額かと思えば、今回発表されたのは、3棟からなる建物費、設計・監理料、電源設備費を合わせたもので、いわばハコ物。肝心の中味である番組制作設備、送信設備といった設備費が含まれていないのだ。
「前回の想定では設備費は1500億円。今回は移転ではなく、建替なので設備は徐々に更新するために計上しないとか。いずれにしても大金ですがね」(同)
その大金をどう用意するかと言えば、もちろん受信料である。しかも、2015年度末時点で、1627億円もの建替用の積立が出来ているという。東京五輪後に始めるという建替までには、建設資金は十分ということになりそうだ。それにしても、11年から始めたという積立が、わずか5年で1600億円とは!
「受信料の取り過ぎです」
と言い切るのは元NHK職員の立花孝志氏だ。
「NHKがお得という衛星契約12カ月前払い(振り込み)でも2万4770円ですから、月2000円以上。取り過ぎて余っているから、こんな大ざっぱな計画になるんです。1世帯あたり1000円でも十分」
これに対してNHKは、
「全体の収支の中で総合的に検討してまいります」(NHK広報局)
高市早苗総務相は、値下げが適切と言っている。