高畑裕太の隠された父親(下) 「私と淳子さんの息子です」『相棒』俳優が涙の告白
「やましいことはありません…」
インタビュー記事などでの高畑の言葉を信じれば、裕太を身籠ったのは2人目の夫と離婚する前だ。
畢竟(ひっきょう)、高畑と大谷は不倫関係のなかで、裕太を儲けたことになる。その場合、息子は前夫の籍に入るように思うのだが、関係各所への謝罪回りを続ける高畑本人に質すと、
「いえ、やましいことはありませんので……」
と答えるのがやっとだった。彼女に代わり、青年座の代表が言うには、
「高畑は“認知までには時間がかかった”と話していました」
離婚問題に詳しい長瀬佑志弁護士によれば、
「民法772条では、離婚後300日以内に生まれた子供は、婚姻関係にあった元夫が父親と推定され、元夫の戸籍に入ります。ただ、夫の子でない場合、出産から1年以内に、夫が家裁に“嫡出否認”の申し出をすることができる。この手続きを踏めば子供は夫の戸籍から外れ、夫以外の方が認知することも可能になります」
青年座の代表が続ける。
「おそらく、そうした手続きを踏んだのでしょう。前の夫との関係はこと美が生まれて間もなく破綻していたので、拒否する理由もなかったと思います」
離婚までに時間を要したのは、こと美が保育園に通っている間に苗字が変わるのは可哀想だと考えたからだという。そのため、彼女が小学校に入学したと同時に離婚届を出している。
代表が続ける。
「父親が誰であれ、裕太は高畑が必死の思いで育てた子供に変わりありません」
だが、裕太が育ったのは、20年以上に亘って実父の存在を隠し続ける、あまりに特殊な家庭環境。役者の道を志す息子が必要としたのは、大先輩である父の背中ではなかったか。
高畑裕太の隠された父親(上) “祖母”が明かす「裕太はうちの孫」
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