二階幹事長、2泊3日のゆるい派閥研修 番記者に旅費3万円を提示

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「夏の派閥の研修会は、選挙対策に終始する」

 自民党幹事長就任後、二階俊博氏(77)はそう語っていたのだが……。

 政治部記者の解説。

「8月26日から28日までの2泊3日の日程で、札幌市内で開かれました。二階派の国会議員の参加はもちろん、事務方の関係者、二階さんの番記者もほぼ全社同行していましたね。総勢100人規模の大所帯です」

 新千歳空港に降り立った一行は、札幌市内のホテルに直行。宴会場に集まり、研修は始まった。

「二階さんら派閥幹部の挨拶の後、『ニトリ』の似鳥会長と、『キヤノン』の御手洗会長の講演がそれぞれ1時間ずつ行われ、この日の研修は終了。17時半から宴会となりました」(同)

 日没前に乾杯とはゆるいカリキュラムだが、まだ初日である。翌日からは、本格的な選挙対策研修が待ち受けていたのだろう。

「2日目午前は武部勤や、アーチェリー元五輪代表の山本博ら4人の講演を聴くのみ。午後は貸し切りバスで小樽に向かいました」(二階派関係者)

 その目的はというと、

「市内観光です。小樽運河周辺の散策を楽しみました。その後再びバスに乗り、今度は石狩に移動。17時から、花火大会の会場で生ビールやワインを片手にジンギスカンを食べながら、全員で花火を鑑賞しました」(同)

 翌日も午前中は講演会が開かれ、午後に散会となった由。ところで、こうした観光やイベントにも当然番記者は一緒に参加している。

 別派閥の担当記者の話。

「出発前、二階派は番記者に対し、旅費は全て込みで3万円という破格の値段を提示したと聞いています。しかし『利益供与になりかねない』という声があがり、10万円程度の実費負担をすることに。ただし航空券、宿、食事、バスの手配は全て二階派が行う。うちの派閥ではあり得ない」

 幹事長が議員に示した“選挙対策”とはすなわち、メディアへの“おもてなし”だったのか。

週刊新潮 2016年9月8日号掲載

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