〈「お言葉」を私はこう聞いた〉承詔必謹――蜷川正大(民族派・二十一世紀書院代表)
七月十三日に突然NHKが、陛下の生前の御譲位の意向を報道し、翌日の新聞各紙が一面でそれを伝えた。
なぜこの時期に、誰が何のために、このような重大なことをリークしたのかと、強い憤りを感じた。
宮内庁は、「一切ない」と全面否定したが、宮内庁に対する不信感は募るばかりであった。この突然の報道から、様々な分野の様々な方が、陛下の生前の退位、譲位についての賛否(賛成する論はほとんど見られなかったが)を論じられていた。
俄かには信じられないことではあったが、もしそれが本当に陛下の御意志であるとするならば、最善の対処について、雑誌等に発表された保守派と言われる方々の意見を参考にさせて頂いた。...