デート中の男女を暴行、強姦…「名古屋アベック殺人」無期懲役少年が語る“社会復帰”

国内 社会

  • ブックマーク

「必ず出られる日が…」

 こうした事情は、中川自身も理解している。

〈中川は、仮釈放を現実のものとして望みをつなげる、数少ない無期懲役囚なのだ。

だが、その困難さを知らないわけではない。そのことを中川は、こう話した。

「審査も厳しく、出るのは簡単じゃないと思います(略)状況は厳しいのですが、必ず出られる日が来ると信じて、毎日を頑張っていこうと思っています」〉

 仮釈放が刑法で定められた権利でもある一方で、罪の重さ、被害者遺族の感情を鑑みれば、これを認めるべきではないとの意見もある。犯罪者の“贖罪”“更生”をいかに考えるべきか、佐藤氏の寄稿は問いかける。

デイリー新潮編集部

新潮45 2016年9月号掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。