澤穂希ソックリ 競泳金メダル「金藤理絵」の水泳人生

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〈岩崎恭子以来24年ぶり〉と称えられたのが、リオ五輪競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルに輝いた金藤(かねとう)理絵(27)である。が、その栄誉もさることながら、今回は別の“部分”が大きな話題を呼んでいる。何しろ、あのレジェンドとそっくりなのだから……。

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金藤理絵(27)(※金藤理絵 オフィシャルブログより)

 並んだ写真を見れば一目瞭然。長らく「なでしこジャパン」を牽引してきた澤穂希(37)と瓜二つの金藤は、08年の北京五輪で7位入賞したものの、その後は低迷、ロンドンでは代表の座を逃す。それでも今季は、世界ランク1位のままリオ入りし、みごと大願成就したのだった。

「本人も、以前から澤にたびたび間違えられてきたと明かしています。東海大の学生時代には、講義の教材に澤が登場して『やばいくらい似ている』と感じたとも話しています」(スポーツ紙五輪担当記者)

澤穂希(37)

 むしろ誇りに思ってきたといい、4月に競泳陣の主将に選ばれた際にも、

〈(似ているのは)顔だけ、と言われないようにしたい〉

 などと意気込みを語っていたほどだった。

 郷里の広島で、金藤が高校時代まで通っていた三次スイミングクラブの井清俊文コーチが言う。

「水泳を始めたのは小学3年生で、当時は平泳ぎしかできませんでしたが、その頃から負けず嫌いでした。6年生の時に学童水泳選手権で優勝できなかったのが悔しくて、毎日の練習で7000~8000メートル、夏休み中は1日で1万5000メートルも泳いでいました。その後も成績が出ずに挫折してはやり直し、を繰り返してきた。決して順風満帆ではなかったのです」

 浮き沈みを経てなお、逆境を跳ね返す精神力。何もかもそっくりな苦労人だったのだ。

「ワイド特集 やがて哀しき『リオ五輪』」より

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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