女子ゴルフ笠りつ子、優勝賞金1440万円 リオの裏で

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 文字通り“リオ五輪の裏番組”と化していたのは、国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。12日から3日間、長野県の軽井沢72ゴルフ北コースで開催された。

 昨年度覇者のテレサ・ルー(台湾)や大山志保はリオ五輪出場のため不在。昨季賞金女王で今季も賞金ランク首位のイ・ボミ(韓国)もエントリーを見送っていた。

 しかし、米ツアーがお休みのため、横峯さくらと上原彩子が里帰り参戦。更に、通算9勝を挙げながら、ここ数年不振に喘ぎ、今季はシード落ちしている諸見里しのぶが推薦で久々に姿を見せた。なかなかどうして立派な“裏番組”である。

 内容も見所満載だった。

 初日は、僅か0・01ポイント差で五輪切符を逃した渡邉彩香が李知姫(イチヒ)(韓国)と並んで首位発進。先月の「ニッポンハムレディス」で優勝争いを繰り広げた高校生アマの小祝(こいわい)さくらが2打差4位タイにつけた。

 2日目は、12番でホールインワンを達成したキム・ハヌル(韓国)が話題をさらった。今季これが3度目で、ツアーの1シーズン最多記録を更新したのだ。

 そして、首位に5人、1打差に5人、3打差圏内には計21人がひしめく中でスタートした最終日。混戦を制したのは、先の大地震で実家が被災した熊本出身の笠りつ子(28)だった。

 優勝賞金1440万円を加えて7064万円とした賞金ランクは4位で、日本人トップである。笠曰く、

「次の目標は1億円」

 がまだせ、りつ子。

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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