女子バスケ・渡嘉敷来夢 元ジャニーズJr.の兄の方が高身長
渡嘉敷来夢(25)(※本人のツイッターより)
下馬評を覆す、快進撃だった。リオ五輪にてバスケットボール女子は強豪国を蹴散らし、アトランタ五輪以来、20年ぶりに決勝トーナメント進出。とりわけ、エースの渡嘉敷来夢(らむ)(25)は193センチの長身を生かしたプレーで、目覚ましい活躍を見せている。その応援に、元ジャニーズJr.の実兄も、地元で開催されたパブリックビューイングに駆け付けたのだ。
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“100年に1人の逸材”との呼び声も伊達ではなかった。
スポーツジャーナリストが解説する。
「大柄でも、俊敏性を兼ね備えた選手です。渡嘉敷が敵のマークを引きつけるから、味方が自由に動けてチャンスが生まれた。また、リバウンドのボールを取るのにも当たり負けせず、攻守の要になっている。さすがにダンクシュートはまだ決められていませんが、アメリカ仕込みのミドルシュートを高い精度で得点につなげていました」
結果、フランスをはじめ、世界ランクでいずれも日本を上回る強豪国を相手に、3勝2敗で1次リーグを突破し、決勝トーナメント進出を果たしたのである。
渡嘉敷の中学時代のチームメイトによれば、
「8月7日の早朝、埼玉県春日部市の『イオンシネマ』で、初戦のベラルーシ戦のパブリックビューイングが開催され、来夢の2つ上のお兄さん、健さんもそこに来ていました。中学生のころからイケメンでカッコ良くて有名だった。一時、ジャニーズJr.に入っていたのですが、すぐに辞めたみたい。いまは結婚もして、女の子2人の父親になっています。来夢より、お兄さんの方が背が高く、2メートルくらいはあります」
日本人とアメリカ人のハーフである父親は、身長196センチ。兄妹とも、そのDNAをしっかり受け継いでいるのは間違いない。
■揃ってヤンチャ
春日部市の中学を卒業した渡嘉敷は、バスケットボールの名門、桜花学園高校(愛知県)に進学している。
恩師である、井上眞一バスケットボール部監督は、
「高校時代の渡嘉敷は本当にヤンチャで、同級生と噛みつき合いのケンカをしていた。お兄ちゃんも同じようにヤンチャだったから、ジャニーズは合わなかったんじゃないかな」
と打ち明ける。
「でも、僕はあの子には、ヤンチャなところは残したままバスケットを教えようとした。人間性がどうのこうのと言い出すと、あの子の良さが消えてしまう。いずれ活躍する選手になって、周りから注目されるようになれば、否が応でも人間性は身に付きます。現に、日本代表のエースまで成長したら、他人の意見も尊重できるようになりました」
ヤンチャな性質は、ジャニーズでは生かされることはない一方、バスケットボール界では、日本人で3人目となるWNBAの選手になるほどに花開いたのである。
「ワイド特集 やがて哀しき『リオ五輪』」より