猿之助の時事ネタ「膝栗毛」 “舛田添門之丞”が領収書を請求
お代官様の“舛田添門之丞”と“野村泣左衛門”とが、ホテル三日月ならぬ旅籠「五日月屋」で大盤振る舞い。湯水のように金を使うがその度に、「領収書をくれ、名目は会議費」。訝しむ従業員は「旅行としか思えん」――。
現在、歌舞伎座で演じられている「東海道中膝栗毛」、いわゆる弥次喜多ものの一場面なのである。
「会場は爆笑ですよ。市川染五郎演ずる弥次郎兵衛、市川猿之助演ずる喜多八が、箱根の宿で、代官に化けての豪遊なのですが、名前が名前でしょ。歌舞伎がこんなに早く時事ネタを取り入れるなんて……」(観劇者)
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