朝日新聞、甲子園での“審判買収”をツイート 30分後に削除

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 地球の裏側で開催中の五輪では、場外で選手やメディアが暴漢に襲撃される事件が起きているが、同じ頃、国内で行われている、もう一つの戦い「甲子園」の場外でも、とある“大事件”が起きていた。

 朝日新聞高松総局のツイッター公式アカウントに、甲子園出場校の監督を中傷する呟きが投稿されたのは、8月13日夕方のこと。そこには、境高校(鳥取)と明徳義塾(高知)の試合で、審判による判定に疑問を呈した、ネット・メディアへのリンクが張られ、それにとどまらず、

《馬淵、今度は審判買収か。》

 と明徳の監督を名指しするコメントが、総局の何者かによって、投稿されていたのだ。

 甲子園担当記者の話。

「試合は、7対2で明徳が勝ちました。問題のシーンは8回裏、明徳の攻撃の時でした。三塁走者が塁から飛び出して挟まれた末に、タッチされたにもかかわらずセーフとなってしまい、ダメ押しの1点を追加したのです。確かに疑問の残る場面でしたが、誤審の可能性はあっても、“買収”は飛躍しすぎています」

 とはいえ、大会を主催する朝日新聞が“審判買収”と載せたのだから、ことは重大だ。総局内で気付き、30分後に慌てて削除。翌日には馬淵監督本人や、日本高野連にお詫びをしたというが、後の祭りである。

 朝日新聞大阪本社は、

「香川県内の記者の私用スマホから発信されたことが分かりました。私的なやり取りが、誤って総局の公式アカウントに流れたとみられます」

 詳しい原因を調査中だというが、あまりにもオソマツ。朝日は明らかにしないが、

「投稿したのは、定年後に再雇用されたシニア記者だと言われています」(朝日関係者)

 昔は綺麗事を並べていたけど、つい、暴走してしまったということか。

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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