都知事選「政見放送」の盛り上がり “NHKぶっ壊す!”をNHKが放送
久しぶりに盛り上がった都知事選挙――政見放送の話である。
「公約はただ一つ。NHKをぶっ壊す!でございます」
とNHKに出演して訴えたのは、元NHK職員で元船橋市議の立花孝志候補。
政見放送マニアが語る。
「マック赤坂さんのスマイルはすでに定番なので、久々にインパクトがあった。立花さんの選挙ポスターは、NHK撃退シールのみ。どんな人かと思えば、言ってることは意外にまとも。同じ日に放送された鳥越さんより論理的でした」
NHK職員の人件費の高額さや、横領などの犯罪の数々を紹介。そのたびに右手振り上げ“NHKをぶっ壊す!”と笑顔で連呼。
「都知事がNHKに力を振るえるかは疑問ですけど、NHKでやっているところが面白くて」(同)
NHKだって流したくはなかったろうが、政見放送は公職選挙法に基づき、録画された内容を編集してはならないのだ。
「1991年の都知事選にはロックンローラー内田裕也さんがジョン・レノンの“パワー・トゥ・ザ・ピープル”を歌い、英語で演説。あの時は“伝説のオカマ”東郷健さんも出馬し、NHKアナが経歴紹介でゲイを連呼。忘れてならないのが、87年の大日本愛国党総裁・赤尾敏さんですね」(同)
当選なんかしやしねえと言いつつ、報道機関を批判。“新聞見てごらん、テレビを。毎日3名だけじゃねえか。(中略)11名立候補しているのに3名だけとは何事だ!”と激怒。約20年前とは思えぬ台詞である。
泡沫候補にこそ真実が?