細野豪志、前原誠司の出馬に“困っちゃったよ” 民進党代表選

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 オセロゲームの必勝法は、序盤で相手に石を多く取らせ、後半で一気に逆転することだという。奇しくも、黒髪から白髪スタイルに変貌を遂げた民進党の細野豪志センセイ(44)も、党内で無役に徹しながら、虎視眈々と代表の座を狙ってきたのだが……。政治部デスクの話。

民進党の細野豪志氏、前原誠司氏

「岡田代表は去就を明確にしておらず、9月の代表選に出馬の可能性を残しています。野党共闘に前向きな蓮舫さんも狙っている。いずれにせよ、共産党との協力に否定的な保守系と“白黒”つける対決になります」

 保守系候補の筆頭と目される細野氏。12日には永田町・キャピトル東急の中華料理店で自派閥のメンバー5人ほどと会合を開いている。出席者の一人に聞くと、

「参院選の慰労会だよ。都知事選の話題ばかりで、代表選の話なんか出ない」

 と煙に巻くのだが、着々と代表選に向けた準備を進めてきた。

「この参院選では自身を後押ししてくれる地元・静岡の新人や、派閥議員が立候補した岐阜を中心に応援していたのです」(先のデスク)

 実は細野サン、とある悩みを抱えているという。さる民進党関係者が言う。

「最近、前原誠司さんと頻繁に会っているのですが、“前原さんが出馬すると言っていて、困っちゃったよ”と漏らしているんです」

 昨年1月の代表選では、前原氏が細野氏に譲る形で出馬を断念している。

「2011年に立候補して以来、3回連続で代表選を見送っていますから、出たくてしょうがないんです。しかし、保守系候補は統一しないと勝てる見込みがありません。細野さんは先週も話し合っているはずですが、頭を抱えていますよ」

 いくら八方美人でも、今回ばかりは、“グレー”という手駒はない。

週刊新潮 2016年7月28日号掲載

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