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独・メルケル首相の報復宣言? EUの“交渉拒否” 英国EU離脱20の疑問(13)
イギリスが離脱を決めた2日後(6月26日)、EUは「交渉」を行わないと発表した。EUに対する離脱通知は、文書か公式声明で充分というものだ。
「これは、ドイツ・メルケル首相のイギリスに対する報復宣言ですよ」
と言うのは、EUを取材してきた特派員である。
「ドイツはEUのためにマルクを捨て、巨額の拠出金を払い、移民を多く受け入れてきたのですが――」
一方イギリスはというと、
「EUの理事会が開かれると一番最後までゴネるのがイギリスです。シェンゲン協定(入管業務の撤廃)には入らないし、ポンドは維持している。...
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来春の仏大統領選、極右政党の勝利でEU離脱も… 英国EU離脱20の疑問(14)
EUの分水嶺――そう目されているのが、来年4~5月の仏大統領選である。
ここで離脱を唱える極右政党「国民戦線」のルペン女史(47)が当選すれば、フランスでも脱退が現実味を帯びてくる。イギリスに続いてフランスまで失っては、いよいよEUも風前の灯というワケだ。
「誰が大統領候補としてふさわしいか?」を問う最新の世論調査(5月22日)の数字を見ると、ルペンは25%と、右派「共和党」の有力候補者に続く2番目の数字を得ている。現職の左派「社会党」のオランド大統領に対しては既に2倍以上引き離しているのだ。...
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