ベッキー騒動の損失 サンミュージックの夏のボーナスがゼロに

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“ボーナス”とは、ラテン語で「良い」を意味する「BONUS(ボヌス)」が転じたものだという。とすれば、看板タレントの不行跡という凶事に見舞われた面々には、およそ相応しくはあるまい。ベッキー騒動いまだ冷めやらぬ所属事務所「サンミュージック」の、懐具合にまつわるお話である。

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6月10日にもあらためて謝罪会見を

 ベッキーは新年早々「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音との不倫を週刊文春に報じられ、休業状態に。5月には「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)で涙の謝罪に及び、104日ぶりのテレビ復帰を果たしたのだが、いぜん本格復帰への道は険しいという。

 さる民放幹部によれば、

「金スマのオンエア後、TBSには視聴者からの抗議が殺到しましたが、同時に他局にも『ベッキーを出すな』という電話やメールが多数寄せられました」

 巷の拒絶反応を雄弁に物語っているわけだが、

「コメント力があり、番組回しも上手いベッキーは使い勝手がよく、企画段階でやはり名前は挙がります。ですが、今でも出演の噂が報じられるだけで局には反対の声が寄せられ、また正直、余人を以て代え難いほどのタレントではない。ギャラ面でも彼女がゴールデンのレギュラー1本80万~120万円かかるところ、産休から復帰したSHELLYなどは20万~30万円に抑えられるのです」(同)

 よって、軒並み二の足を踏んでいるのだという。

 加えて各局は、金スマの“遺恨”を抱えている。

「TBS以外にも、もちろん各局でそれぞれ出演計画が進んでいました。ところがフタを開けたら抜け駆けで、おまけに事後報告。他局は完全な“裏切り”と捉え、いまだ尾を引いています」(同)

 とりわけ、

「日テレは『世界の果てまでイッテQ!』『天才!志村どうぶつ園』と大きなレギュラーを2つも抱え、24時間テレビで復帰を手助けしようとのプランもあったほど。本来ならサンミュージックが仕切り、全局に説明した上で金スマを収録すべきでした。完全にマネジメントを読み誤った格好です」(同)

■計り知れない損失

 で、その稼ぎ頭を欠いたままのサンミュージックからは、もっぱら悲嘆の声が漏れてくるのだ。

「CM降板で生じた5億円ともいわれる違約金については、ベッキーが『自分で払いたい』と言い張り、神奈川県内の自宅を担保に借金をして返済に充てました。もっとも、見込まれていた営業収入がなくなったわけですから事務所の経営は深刻です。昨冬まで社員にはひと月分のボーナスが支給されていたところ、今夏はゼロになってしまったというのです」(芸能関係者)

 実際に、さる事務所関係者が明かすには、

「弊社のボーナスは、個人業績ではなく会社業績連動型なので、経営状態が悪ければ当然減らされます。今回のゼロについては、間違いなくベッキーの抜けた穴が大きい。このところ小島よしおやメイプル超合金が頑張っていますが、それでも単体でCMキャラクターやゴールデンの司会を張れるレベルにはない。会社としての損失は計り知れません」

 サンミュージックに尋ねると、

「この件はお答えしません」

 と言うばかり。今まさしく“危機管理の実践”が求められているのだが……。

「ワイド特集  富める時も貧しき時も」より

週刊新潮 2016年7月14日号掲載

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