糞尿800トンを隣のゴルフ場に不法投棄 養豚場従業員を逮捕
ジカ熱をはじめ、衛生環境の悪さを理由に、リオ五輪への出場辞退を発表したゴルフの松山英樹。彼がこれを知ったら何と言うか。
千葉県の養豚会社「(株)ヒラノ」の従業員4人が、廃棄物処理法違反(投棄禁止)の容疑で栃木県警大田原署に逮捕されたのは、今月4日のこと。大田原にある支店の養豚場から、隣のゴルフ場の森に、豚の糞尿を捨てていたというのだ。その量、なんと800トン。
県警担当記者によれば、
「4人は共謀して、昨年9月上旬から12月上旬にかけて、犯行に及んでいました。1人は否認していますが、3人は容疑を認めています。警察は今後、会社ぐるみの犯行かどうか、捜査する方針です」
被害に遭ったゴルフ場「那須野ヶ原カントリークラブ」は、ゴルフの甲子園と言われる「全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会」の会場として、幾度となく選ばれた名門コース。石川遼は中学時代に、松山英樹は高校2年生の時に、優勝を飾った思い出深い場所だ。
「元々、隣が養豚場ですから、臭いはありました。でも共存共栄のつもりでいたのですが、昨年12月、情報提供があったのです」
と言うのは、ゴルフ場の支配人。現場となる「那須コース4番ホール」に向かうと、そこには目を疑う光景が広がっていたという。
「ちょうどティーグラウンドの後ろで、OB球が行くこともなく、崖になっていて気付きにくいところです。落ち葉で判らなかったのですが、近づくと、元々は水がない場所が、池のようになり、臭いも強烈でした」(同)
その池……ではなく、“肥溜め”は、大きさにして25メートルプールほど。
「深さも1・5メートルはありました。今も残っていますが、夏ですからハエが集まったりしないか、衛生面が心配です。周辺の木も枯れてしまい、損害賠償と原状回復を求めて告訴するつもりです」(同)
逮捕者を出したヒラノは、
「雨水が溜っただけ。不法投棄はしていません」
と真っ向否定。“糞尿OB騒動”の行方は藪(ブッシュ)の中なのである。
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