死体遺棄役の独占インタビュー動画公開 警視庁が“永田町の黒幕”の遺体捜索に着手

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 警視庁は6日、埼玉県の山中に遺棄されたと見られる斎藤衛の遺体捜索を開始した。斎藤は、1997年の「オレンジ共済事件」のキーマンとして、国会に2度にわたり証人喚問された人物。前橋スナック銃乱射事件(2003年)で死刑が確定している元住吉会幹部・矢野治(67)が、殺人に関与した旨を「週刊新潮」に告白していた。

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「オレンジ共済事件」では、高配当を謳った金融商品で騙し取った100億円近い資金を私的流用していたとして、故・友部達夫が詐欺罪で逮捕された。1995年の参院選挙で当選を目指していた友部が、政界工作を依頼した政治ブローカーが斎藤である。斎藤は工作の費用として約5億円を友部に要求し、“永田町の黒幕”と呼ばれた。

 矢野死刑囚は、一昨年末と昨年5月、闇から闇に葬られていた2件の殺人を告白する手紙を「週刊新潮」編集部に送付。そのうちの1件、不動産業者の津川静夫さんの遺体が、今年4月19日、神奈川県・伊勢原の山中で発見されている。これを受け、警視庁は2件目の斎藤衛殺害についても、矢野証言の信憑性が高いと判断。死体遺棄役となった元暴力団関係者らの証言を基に、今回の遺体捜索着手に至った。

矢野治死刑囚

 矢野死刑囚の告白によれば、斎藤との間に貸金をめぐる金銭トラブルが起こり、98年の春頃に自らの手で斎藤を絞殺したという。遺体の処理は自身の組織「矢野睦会」(当時)の配下に命じたと明かした。「週刊新潮」編集部は死体遺棄を担った元構成員の結城実氏(仮名)に接触。斎藤と津川さんの2つの殺人と死体遺棄について取材した特集記事を今年2月から4月にかけて断続的に掲載していた。(『永田町の黒幕を埋めた「死刑囚」の告白』特集全文は、Kindleにて配信中)

 斎藤の死体遺棄について結城氏は、「矢野死刑囚から池袋の暴力団事務所に行くよう指示され、そこで監禁され、死亡していた斎藤の遺体を運び出した」「別の組員と共に、埼玉県の山中に斎藤を埋めた」などと「週刊新潮」に証言していた。

 デイリー新潮サイトでは、結城氏へのインタビュー動画も配信している。

デイリー新潮編集部

2016年7月6日掲載

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