北川景子らが所属「スターダストプロモーション」子会社にマルサがガサ入れ

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 カネのなかから餅が出たなら金持ちだが、餅のなかからカネが出たとなれば身上(しんしょう)(財産)持ちかねるとは、落語「かつぎや」の一節だ。北川景子(29)、竹内結子(36)らが所属する大手芸能プロ「スターダストプロモーション」。この子会社へ泣く子も黙るマルサこと、東京国税局査察部が来たのは5月17日のことだった。

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トップ俳優のグッズを扱っていた

 その日のマルサも、出し抜けに訪れた。

「自宅のマンションへ怒声と共に、8名の査察官が入ってきました」

 と話すのは、他ならぬ子会社の前社長(46)である。

 裁判所から出た捜索許可状を手に、部屋中をしらみ潰しに調べたうえで、

「通帳とノートパソコンを押収していきました」

 むろん、同時多発的に会社や関連会社もガサ入れ対象となる。

「ウチの会社の経理部門は親会社であるスターダストのビルの中に入っており、そこにも査察官が入ったと聞いています」(同)

 国税当局関係者が後を受け、

「当然ながら銀行も調査します。資料を運び出してからは、本人を国税局へ連日呼び出して容疑を固めていく。最低でも3カ月、案件によっては1年というのも普通にある。それから、かねてより情報を共有してきた検察庁へ法人税法違反で告発するのです」

 ともあれ、親会社の細野義朗社長(68)を直撃したところ、

「なに、誰のこと?」

──今回はタレントではなく、マルサの件です。

「子会社に査察が入ったのは事実です。しかし、スターダスト本体が対象にされたわけではありません。それに、問題なのは子会社ではなく、社長個人。具体的には取引相手からのリベートで、これを私に認めたので彼を解任しました。すべての調査が終われば、彼を(背任罪などで)警察に告訴することになると思います」

 事実、登記簿謄本によると、子会社の社長は、5月30日付で解任されている。

 さる芸能関係者によると、ターゲットの会社は、

「スターダストに所属する俳優のグッズ製造管理・販売を一手に引き受けていました。原価率がぐっと低い商品を売って利益を出し、その一部を親会社へ流す仕組みです」

■“お礼”の提供

 先の発言にある通り、解任された社長が発注の見返りとして、製造元から賄賂を受け取っていた疑いがもたれている。本人に質すと、

「確かに、グッズ製造会社から“お礼”をもらったり、ブランドの洋服やバッグの提供を受けました。カネの使い道は言えません」

 と“供述”。差し当たって、毎週火曜と金曜に出頭する先の国税当局からは、

「“架空の発注書を出していたんじゃないのか”と何度も聞かれていますが、そんな事実はありません」(同)

 前出・国税関係者曰く、

「マルサが動く告発案件の相場は隠し所得1億円以上。脱税額にして4000万円弱からですが、告発に至らないケースも1割あります」

 仮にこの水準での告発でも、1000万円規模の追徴は免れない。若く美しい妻、小・中学生の娘2人との生活も、持ちかねることになるや否や。

「ワイド特集 一難去ってまた一難」より

週刊新潮 2016年6月30日号掲載

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