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薬価を吊り上げる製薬会社のからくり〈医学の勝利が国家を亡ぼす 第6回〉
1年間使うと3500万円かかる日本発の新薬ニボルマブは、実はアメリカから輸入されている。非常識な薬価には巨大製薬企業の意向が反映し、われわれの保険料や税金が海外に吸い上げられているのだ。まさに国家を危うくする製薬会社の「からくり」を暴く。
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「医学の勝利」は、われわれが望んだはずだが、なぜそれが「国家を亡ぼす」という結果を導くのか。
それは、だれも予想しえなかった勢いで押し寄せる高齢化の波の、さらなる呼び水になり、そうして増えつづける高齢者が「医学の勝利」の果実を、さらに求めるからだ。...
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「夢の薬」をみんなで使えば国が持たない――対談 里見清一VS.曽野綾子〈医学の勝利が国家を亡ぼす 第1回〉
長寿は万人の夢だった。だから医学の日進月歩も歓迎されたが、がんを消す「夢の薬」が高価なあまり国が亡びてしまっては、元も子もない。命をつなぐべき医学が、命を追い詰める現状をレポートする短期集中連載の第1回。今、あるべき死生観を問う対談である。
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これまでとは違う仕組みでがんを消す“夢の薬”の登場に、今、世の中が沸いている。その名はオプジーボ(一般名はニボルマブ)。免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる新しいタイプの分子標的薬で、もともと体に備わっている免疫力を利用してがん細胞を消すという。...
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