アメリカ発。子どものための、お金をかけないおしゃれな誕生日会の開き方
5歳の娘の誕生日が1ヶ月前にせまったある日、Jさんに娘が一言。
「Sちゃんちの誕生日みたいなパーティがしたい!」
え、Sちゃんって、あの帰国子女の?
先月に行われた、有名フレンチを貸し切って、おもちゃと風船まみれの、子どもなら誰でもワクワクするようなあのパーティ? 洋服もわざわざ新調したし、プレゼントに何を持っていくか、お母さん同士で相談しまくった覚えが……。
あれは一体いくらかかるの?
子どもが喜ぶ顔は見たいけれど、お金がかかりすぎるのは無理!
大変すぎるのも無理!
――Jさんは途方に暮れてしまった。
今、誕生日会が親にとって負担になっているという。Jさんのように豪華なパーティに呼ばれ、持って行くプレゼントに悩む家庭、トラブルを防ぐためクラス全員招く家庭や、呼ばれたから呼ばないといけないために開くという家庭など、悩みは様々だ。
けれども、お金をかけなくても素敵な誕生日会はできるはず。
そこでホームパーティの盛んなアメリカ在住、『すっきり、楽しく、自由に暮らす』の著者ジョンソン祥子さんに、お金をかけずに楽しくおしゃれな誕生日会をひらく秘訣を聞いてみた。
お金をかけずに楽しくおしゃれな誕生日会をひらくには?
Q 毎回趣向を凝らした誕生日パーティが素敵ですが、どうしてそんなにがんばれるのですか?
A 『すっきり、楽しく、自由に暮らす』でも触れていますが、まず、自分なりのテーマを考えます。毎年違った飾り付けにチャレンジ。イベントは、それ自体が楽しいのはもちろんですが、暮らしの中で「マイルストーン」のような役割を果たし、家族に元気と活力を与えてくれるからです。
子どもだけでなく、家族全員が楽しくなると考える。まさに目から鱗。なんの苦行だと思った自分を猛省……。
Q 実際にどのように準備しているのですか。
A テーマが決まったら雑誌「Living」(編集部注:アメリカのインテリア雑誌)などを読み、作りたいイメージを固めます。そうしたら、インターネットで画像検索。「テーマ+イベント名」で検索すると、具体的な飾り方を紹介した写真がたくさん出てきます。その中から好みのものを探し、アレンジする際の参考にしています。
こちら、実際にマネしてみた。たとえば「アナと雪の女王」がテーマの誕生日会が開きたいと思ったら、日本語だけでなく、原題の「FROZEN」と「birthday party」で検索をかけると、英語のものもたくさん出てきて便利!
Q 飾り付けはどうやってするのですか?
A 統一感を出すために、テーマに合わせたカラーを決めて、それに沿って飾り付けも考えます。日本でも最近よく見るガーランドは、色紙やプリンターを使って作ります。インターネットで検索すると、便利なフォントなどがたくさんありますよ。また、日本の100円ショップのようなスーパーで、テーマに合った材料を買ってきたり。
テーマは「グリーン」
なるべく少ない材料で華やかに魅せるには、壁や棚の上など、集中して飾るコーナーを決めること。記念撮影コーナーにもなるのでおすすめです。
一角だけを飾るなら、少ない予算でも、狭い日本の家庭でもできそうだ(広い方もいるかもしれないけれど……)。確かにそこに食べ物などを全部並べると、とても華やか!
Q 料理はどうするのですか?
ランチは手作りピザ
A たとえばピザの生地と、具をたくさん用意しておいて、自分たちで作ってもらえば、簡単だし、子どもたちも喜びますよ。それにケーキを用意して、終了。市販のジュースなどにテーマカラーの色紙などを巻き付けるだけでも、ずいぶん統一感が出ますよ。ペーパーナプキンや紙皿などをそろえてもいいと思います。日本のパーティ料理って手間がかかるものが多いですよね。それもとても素敵ですが、無理しすぎないことを大事にしています。
フードテーブルも色鮮やか
日本だと、ちらし寿司にするところを、手巻き寿司に変える、ということか。確かに具材を並べるだけでなんとなく盛りだくさん感が出る。かわいい紙皿などは100均で多く取り扱われているので、カラーを決めて選ぶべし!
Q おみやげなどはどうしたのですか?
A アクティビティ袋として、当日遊んでもらえるようなものを用意しました。印刷した塗り絵やクレヨン、シールなど、リーズナブルだけど、みんなが喜んで遊んでくれるようなものです。
子どもたちは大満足!
要はお金ではなく、アイディアとセンスなのだということがわかった。センスをすぐに身につけるのは難しいが、ジョンソンさんの言うようにインターネットなどを上手に使えば、お金をかけないでおしゃれな誕生日会も夢ではない!