歌丸の後任に円楽が選ばれなかったワケ…“落語家としての実力は昇太が上”

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「春風亭昇太さんにお願いしたいと思います」

 歌丸師匠(79)の発表に、客席から、エーッ!ともオーッ!ともつかぬどよめき。

 5月22日の生放送で51年目に突入した「笑点」(日テレ系)。この日は、「歌丸ラスト大喜利スペシャル」のタイトル通り、半世紀に亘り回答者、そして司会を務めてきた歌さん勇退の日であると同時に、新司会者発表の日でもあった。

 演芸評論家の吉川潮氏もこの人事には驚いたという。

「CS放送の『笑点Jr.』(日テレプラス)で、若手メンバーを相手に司会を務めていたのが昇太。その仕切りが上手かったから、ゆくゆくは『笑点』の司会になるとは思っていたけど、こんなに早いとはね」

 次は6代目円楽師(66)との声もあったが……。

「彼は回答者でいた方がいいでしょうし、司会にするには人柄の問題もあるでしょうから。そして落語家としての実力、動員力は昇太の方が格段に上です」(同)

 昇太師の司会昇格で、回答者枠がひとつ空くが、そちらは発表されなかった。

「東京4団体の中で、レギュラーのいない立川流から出して欲しいね。初代司会者の談志以来ということで話題にもなるし、立川生志(52)は『笑点Jr.』のレギュラーだった。自分より若い回答者がいた方が、昇太もやりやすいでしょ」(同)

 昇太師は番組内では若手・独身でも56歳。木久扇師など、歌さんとひとつ違いの78歳。現在レギュラーの平均年齢は64・8歳だ。長寿番組に迫る、出演者の高齢化問題。若返りは図れるか?

週刊新潮 2016年6月2日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。