リンゴ・スター「トイレ法」への反対で公演中止 LGBTへの差別

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 ザ・ビートルズの初来日からまもなく50年。頻繁にやって来るポール・マッカートニー(73)に代わって、久々のリンゴ・スター(75)の話題である。

 リンゴが、6月18日にアメリカ南東部のノースカロライナ州で予定していたコンサートをキャンセルした、というのだが、その理由は、トイレ法への抗議だった。

リンゴ・スター

 トイレ法って何?

 正式には「公共施設のプライバシーと安全法」。心と身体の性が異なる人々に対し、公共のトイレを使う際は出生証明書と同じ性別のトイレを使うように求める州法で、今年3月に成立した。

「リンゴは中止をファンに詫びたうえで、トイレ法がLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)への差別であり、平和と愛を広めよう、というのです」(音楽担当記者)

 すでにブルース・スプリングスティーンらが州内でのコンサートを中止。トイレ法反対は音楽界以外にも拡大し、同州への企業進出が見直されたり、オバマ大統領も同法を批判している。

 ともあれ、“リンゴ健在なり”を示した格好だが、彼は昨年、アルバム「ポストカーズ・フロム・パラダイス」を発表するなどして旺盛に活動中なのだ。

「昨年は、ポールは交通事故で66年に亡くなっており、今のポールはマネジャーが連れてきたそっくりさんだと衝撃の発言をして、それをポールが否定したように伝えられ、物議を醸したこともある」(同)

 リンゴの霍乱(かくらん)?

「リンゴだったら、いかにも言いそうだ、と信じられたようです。リンゴは8年前には、もうサインに応じないし、ファンレターも読まないとわざわざ宣言したり、変わり者でもありますね」(同)

 ポールとリンゴが日本で共演する噂もあるけれど、さて、大丈夫?

週刊新潮 2016年5月26日号掲載

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