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シャープはどこで間違えたのか? グーグルやアップルになれた「もうひとつの未来」
泳ぐのを止めたら死んでしまうのはマグロだけではない。企業も同じだ。現状に安住し、足を止めたら、いずれ命脈は尽きてしまう。日本企業が海外勢に押し負けるようになった大きな理由も、まさにそこにある。成功体験に縛られ、官僚化した組織では、自らを作り変え、新たな命を吹き込むようなイノベーションが生まれにくくなるからだ。
たとえば、シャープがそうだった。世界に冠たる液晶帝国を築き上げたところで足を止め、「オンリー・ワン経営」「ブラックボックス戦略」の名の下に技術を囲い込んだ結果、競争のダイナミズムを失い、失速。...
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台湾「ホンハイ」の「シャープ買収」秘話
台湾、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入るシャープ。2016年3月期決算で2559億円の最終赤字を計上し、債務超過に陥った末期症状の会社に、ホンハイはなぜ3888億円も投資するのか。背景には、ワンマンで知られるホンハイのテリー・ゴウ会長と、シャープの「伝説のエンジニア」の知られざる物語がある。
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■孫正義の「恩人」、ジョブズの「師」
「ああ、ゴウさんね。お父さんの代からよく知っとるよ」
テリー・ゴウのことを尋ねると、彼はこともなげに答えた。...
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