麻生副総理が、長男の披露宴に議員を呼びたくなかった理由 自身の結婚のトラウマ

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 見事な五月晴れが広がった5月14日の昼下がり。麻生太郎副総理(75)の長男で、株式会社「麻生」の取締役を務める将豊(まさひろ)氏(31)の結婚披露宴が、渋谷区松濤にある麻生家の私邸で開かれた。出席者が語る。

麻生太郎副総理

「安倍晋三総理大臣を始め、岸田文雄外務大臣、二階俊博総務会長、稲田朋美政調会長など、閣僚や自民党幹部はもちろん、経団連の榊原定征会長や日銀の黒田東彦総裁も来ていました。出席者は250人ほどでした」

 もっとも計画当初は、盛大に行う予定ではなかった。政治部記者が解説する。

「麻生副総理は披露宴に国会議員を呼ぶつもりはありませんでした。というのも、自身が千賀子さんと結婚した1983年、豪華な披露宴を地元や東京で3、4回繰り返し、その直後の選挙で落選したことがトラウマ化しているのです。いずれは父の地盤を引き継ぎ、政界に進出する長男に同じ不幸が降りかかることを危惧し、出席者は親族のみ、そして1回のみとする予定でした」

 ところが、長男の結婚話は永田町で直ぐに広まり、

「自派閥である為公会所属の国会議員らが『ぜひ出席したい』と騒ぎ、方針転換となりました」(同)

 さらに、披露宴は同日に2回開かれたのだ。

「私が出席したのは13時から15時の回。その後、16時から2回目が開かれました。後半は新郎新婦の友人関係のみが呼ばれていましたね」(前出の出席者)

 当初の予定は狂ってしまったが、なぜ分けたのか。

「初回は出席した国家の重鎮たちに配慮し写真撮影は禁止でしたが、2回目は若者だけの会なので、撮影は自由。きちんと棲み分けをしていたのです」(同)

 いやはや、天下人と見まごうばかり――。

週刊新潮 2016年5月26日号掲載

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