ナベツネのライバル 元朝日新聞主筆・若宮啓文 北京に死す
功罪相半ばするといったところか。あるいは……。少なくとも、言論界の一方の頭としての「存在感」がピカイチだったことは疑いない。北京で客死した元朝日新聞主筆の若宮啓文(よしぶみ)氏(享年68)。その妻が亡夫との別れを明かした。
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若宮氏は朝日退社後、公益財団法人「日本国際交流センター」のシニアフェローに就任。急死したのは、4月27日夜のことだった。翌日のシンポジウムに参加予定だった同氏は、その日仕事先のソウルから北京へ。高級ホテル「長富宮飯店」10階の部屋に落ち着いたが、一夜明けた28日の昼になっても姿を見せない。...