“原理主義者”岡田克也 はやくも地元で“命がけ”の辻立ち

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 俗に“金帰月来”という言葉がある。地方選出の国会議員が金曜日に地元へ、月曜日に東京へ戻ることを言う。いわば、選挙に備えよ、という教訓だが、参院選を前にした野党第一党の党首ともなれば、その限りではない。各地の候補者のために全国を駆け回らなくてはならないからだ――。

「憲法9条改正が参院選の争点です!」

民進党の岡田克也代表

 GW最後の週末、民進党の岡田克也代表(62)は、地元の三重で声を張り上げていた。民進党関係者が言う。

「地元に頻繁に帰ると、党内でも話題になっています。北海道5区の補選期間も戻っていましたから。毎週のように帰っては、三重選挙区の芝博一参議院議員と共に、1日7、8カ所の街頭演説を行っているのです。この週末も2日を費やした」

 なぜかといえば、

「実は岡田さんには、3年前のトラウマがあるのです。13年の参院選では地元選対として張り付いたのですが、候補者が落選。求心力の低下と揶揄された。しかも、三重は1人区なのに共産党との選挙協力がまだ決まっていない。『毎週末は戻り、最低でも100カ所で演説だ!』と意気込み、律儀に実行中なのです」(同)

 さすが、原理主義者と言われるだけある。地元では代表が帰ってくると“岡田時間”が発令されるという。

「何があってもあらゆることがオンタイムで始まる。付きっきりの芝さんも疲れ切っているとか」(同)

 芝議員に尋ねると、

「ずっと一緒にやってきたから慣れっこですよ」

 と言うのだが、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、

「接戦となっている他の選挙区ももちろん重要です。責任感が強すぎて命がけなのでしょう」

 木を見て森を見ず、にならぬよう。

週刊新潮 2016年5月19日菖蒲月増大号掲載

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