「自民は民主の体たらくから学ぶべきだった」活かされなかった過去の大震災の教訓
4月末の時点で、熊本県内に避難所はおよそ600カ所、6万人余りの被災者が身を寄せていた。車中泊など屋外避難者を含めれば8万人以上だが、支援物資の過不足、いわゆる避難所間の「格差」が露わになっていたのだ。
こうした状況は、ひとえに“過去の軽視”が引き起こしたのだと断じるのは、危機管理コンサルタントの田中辰巳氏である。
「支援物資配送の停滞などは、阪神淡路大震災や東日本大震災でもみられましたが、そうした事例から全く学ばなかったことが、同じ轍を踏む結果になっています。...