清水ミチコが「真田丸」で見せた“顔芸” 2分半

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 大河ドラマ史に残る、およそ2分半――。

 眼(まなこ)半眼に開け、取り付く島もない。ふて腐れた表情を崩すことなく、話しかけられてもプイッ! コミュニケーションが必要な時には、翻した扇子で口元を隠し、側室を相手にヒソヒソ。

「少しは笑って見せてくれ。わしに嫁いでからずっとその顔じゃ。笑ってくれ」

 と家康に懇願され、仏頂面でまたヒソヒソ、側室が、

「笑っておられるそうです……」

 5月1日に放送された大河「真田丸」(NHK)で、政略結婚により家康に嫁がされた秀吉の妹・旭姫を演じたのは清水ミチコ(56)。元祖ものまねの女王にして、顔真似だけの写真集を出版したこともあるのだから、このぐらいはお手の物。

 だが“怪演”と持て囃され、困惑した当人は、5日放送のラジオ「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)で脚本の三谷幸喜から直接出演を依頼された経緯を説明した。

「台詞がないならいいよって。そうしたら言った通りにしてくれて、言ってみるもんだよねえ」(清水)

 とある放送評論家は、今回のシーンを褒める一方で、

「あれが出来るなら、ドラマをぶち壊している他の女優たちをなんとかしてもらいたい。まくし立てる高畑淳子に、現代語でしゃべる長澤まさみや木村佳乃、竹内結子……。無駄なギャグなど台詞に入れなくても、視聴者にウケることがわかったのだから」

 再登場が望まれる旭姫だが、8日の放送では出番なし。次の登場はあるのか?

週刊新潮 2016年5月19日菖蒲月増大号掲載

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