「ラミレス采配をコケにした!」金本監督の余計なコメント

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“口は禍の元”という箴言(しんげん)をご存じないのだろうか。

 14日のDeNA戦で勝利した阪神・金本監督は間違いなく浮かれていた。

 5回無死1、3塁の好機でDeNAは、重盗を仕掛け、1塁走者盗塁死の間に3塁走者が生還し、いったん同点に追いついた。試合後、この場面について記者に問われた金本監督は、

〈どうぞ、どうぞ。アウトをくれてランナーなしになるなら喜んで。2、3点取られそうな雰囲気が、あれで流れが止まった。ありがとうございました〉

 と笑顔で応じたという。

「これを伝え聞いたDeNA側は、“ラミレス采配をコケにした”と怒り心頭です」

 とスポーツ紙デスク。

「実は、両者には因縁がある。12年の引退セレモニーで、金本さんはその日の対戦相手でリーグ最下位のDeNAに“選手より監督が目立っていてはダメ”と言って、中畑監督(当時)を怒らせてしまったんです。この年にDeNAに移籍し四番を任されていたラミレスも、月間MVPを獲得するなどそれなりに活躍したものの、チームが揶揄されて気分は良くなかったはず」

 翌年、発奮したDeNAは、自らは5位ながら、2位阪神には勝ち越し、間接的に巨人の優勝を援護。やはり“口は禍の元”なのだ。

 そして今回の舌禍は、

「“外野手出身の名監督はいない”と言われるなかで、金本さんは“俺は違う”と自負している。それが、同じ外野手出身のラミレスへの妙なライバル意識と化しているように見えます」

 そんな金本監督は現役時代、マスコミと冷戦状態になり、一切コメントを発しない期間があったとか。

「ところが、監督になってからは一転して饒舌に。しかも気の利いたことを言ってくれるので、我々としては大助かりです。まあ、今回のように“一言多い”ことも少なくありませんが」

 物言えば唇寒し虎の将。

週刊新潮 2016年4月28日号掲載

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