アタマを使いすぎる「ラミレス」新監督の大コケ

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「ラミちゃんペッ!」

 DeNAのラミレス新監督(41)といえば、現役時代いくつものギャグを繰り出していたことで有名だが、ああ見えて実は“頭脳派”なのである。

「3月30日の巨人戦では、敵の意表をつく重盗が見事にハマって逆転勝利。“これがマイスタイル”と上機嫌でした」

 とDeNA番記者が語る。

「ルーキーの戸柱を正捕手に据えているということもあり、“場合によってはベンチからの配球指示も辞さない”と公言。つまり彼は、選手の個の能力に頼らず、自身のベンチワークで勝つことを目指しているんです」

 セ・リーグでは他に、高橋由伸巨人監督(41)、金本知憲阪神監督(48)も今季から采配を振っていて、開幕3カードを終えて巨人は1位、阪神は2位と上々の滑り出し。奇しくも同じ誕生日だという4月3日には揃って勝利を飾っている。

 ところが、この二人とは対照的に、ラミレス監督の戦績は芳しくない。開幕から3カード連続で負け越し、スタートダッシュに大失敗。

「奇策は、当たると話題になって目立ちますが、実際に見ていると失敗の方が多いんですよ」

 とスポーツ紙デスク。

「ラミレス監督はノムさんばりの“ID野球”を試みていますが、DeNAにはそんな細かい野球は合わないと思いますね」

 昨季のDeNAはリーグ1位の112本塁打を放っている。対して、チーム防御率はドン尻の3・80。

「つまり、3点取られたら4点取り返すような攻撃野球しかない。1998年の横浜を思い出してください。“放任主義”を標榜し、ほとんどベンチから指示を出さなかった権藤監督のもと、持ち前の“マシンガン打線”が爆発し、リーグV、ひいては日本一にまで登り詰めました」(同)

 策士策に溺れる――にならなきゃいいけど。

週刊新潮 2016年4月14日号掲載

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