芸達者高畑充希が背負う「視聴率23・5%」

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“びっくりぽん!”が終わって、決め台詞は“どうしたもんじゃろのう”に。

 4月4日よりスタートしたNHKの朝ドラ第94作『とと姉ちゃん』である。

 前作『あさが来た』が平均視聴率23・5%と今世紀トップのヒットとなっただけに、新ヒロインの高畑充希(24)のプレッシャーたるや相当なものだろうが、演劇評論家はいう。

「かつては新人女優の登竜門といわれた朝ドラですが、新人に見えた前作の波瑠だって、ドラマデビューから9年後。高畑の場合ミュージカルの主役でデビューし、ドラマ、舞台をこなし、CMでも歌っているように歌唱力、演技力は折り紙付き。しっかり演じきるでしょう」

 だが、その実力が足を引っ張りかねないと懸念するのは上智大学教授の碓井広義氏(メディア論)だ。

「波瑠の場合、演技力はまだまだこれからでしたから、視聴者も応援した。高畑は昨年放送された『問題のあるレストラン』(フジ系)や、現在放送中の『東京センチメンタル』(テレ東系)で、クセのある演技で存在感を見せつけている。そんな彼女が、朝ドラ特有のピュアで元気で健気な女性に見えるでしょうか。視聴者は本能的に、裏にありそうな何かを感じてしまうかも」

 高畑が演じる主人公は、早世した父のかわりとなって妹たちと母を守り、後に「暮しの手帖」を創刊する大橋鎭子(しずこ)がモデルだ。

「『花子とアン』で仲間由紀恵が演じて話題となった白蓮事件のようなドロドロ感もいれにくい」(同)

 どうしたもんじゃろのう。

週刊新潮 2016年4月14日号掲載

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