乙武氏「私は教育者でもありますし、うしろめたさは常にありました」 〈乙武不倫全文公開(4)〉
「5人と不倫したということになります」
「やんちゃな遊び方をしていた時期があります」
乙武氏はこうはぐらかしていたが、彼にとっての「遊び」の定義を糺(ただ)していくと、やはり誤魔化(ごまか)しきれないと悟ったのか、さらなる衝撃の「自供」を続けた。
「今回、旅行に行った女性のほかに、肉体関係を持った妻以外の女性が全くいなかったと言えば、嘘になります。まあ、1人、2人ですかね。彼女たちとは、いわゆる一晩限りです。他にはですか……。一緒に旅行した女性と同じような関係の女性がこれまでに他に2人いました。はい、5人と不倫したということになります。妻には先週(3月第3週)、年末年始に旅行に行った女性との関係を告げました。泣いていました。非常に申し訳なかったと思います。私は教育者でもありますし、うしろめたさは常にありました。こういったことは非常にまずいことだったと思います。子どもにも……申し訳ない」
そして、この状況での出馬について尋ねると、乙武氏は11秒間の沈黙の後、
「分からないですね……」
と答え、決して否定はしなかった。
取材後の講演で
最後に、取材に応じた当日の3月20日、徳島県阿南市で行われた講演での、乙武氏の言葉を紹介しておく。
「(障害者を含めて)生きづらさを感じている人々がいる。そういう方々にも平等にチャンスが与えられる、自分らしく生きていく社会を実現するために、私は自分の人生を賭ける覚悟がある」
障害者が抱える困難や生きづらさは察してあまりある。しかしそれは、障害者だから道を踏み外していいということには、もちろんならない。
乱倫人生を送ってきた乙武氏は今後、どう「自分らしく生きていく」つもりなのだろうか――。
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