どうせなら代表選で“顔”も代えたら「民進党」

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「俺たち、そんなに嫌われてたのか……」

 民主党の赤松広隆元農水大臣(67)は、民主・維新両党が党名を決めるのに行った世論調査の結果に、こう落胆したという。いずれの調査でも「立憲民主」が「民進」に負けていては、さすがの「民主強硬派」も矛を収めるより他なく、かくして最大の懸案は落着したのであった。

 が、次に勃発したのは、岡田克也代表(62)の留任問題だ。

要は“岡田サンの党”

「このところ、メガネや髪型を代えたり、ダイエットをしたりと、新しい“顔”になるべく奮闘している岡田さんですが、党名も綱領も政策も代えるのに、代表だけ同じなんて、おかしいでしょ」

 と言うのは、民主党の中堅代議士。

「両党の執行部は、参院選まで間もないこと、合流後の党員が確定していないことを理由に代表選を参院選後に先送りし、ひとまず岡田さんを代表に留任させる方針です。でも、仮に衆参ダブル選になれば、代表は総理候補。それを執行部の話し合いだけで決めるのは公正ではありません。国会議員だけの投票でもいいから、選挙の前に代表選を実施すべきですよ」

 とはいえ、本気で岡田代表に挑む者がいるかといえば、微妙である。

 政治部記者によれば、

「代表選の前倒しを求めている両党の中堅・若手が候補として挙げているのは、民主なら玉木雄一郎さんや蓮舫さん、維新なら江田憲司さんですが、代表になっても選挙でケチがつけば、責任を問われて降ろされるだけ。それなら、少し待って“ポスト岡田”を狙った方がいいと、誰もが思うでしょ」

 これでは、せっかくの「新しい看板」も色あせて見える。

週刊新潮 2016年3月31日号掲載

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